札幌公明

活動報告Assembry report

「地域交流拠点清田のまちづくり」について質問

「地域交流拠点清田のまちづくり」について質問

予算特別委員会にて、「地域交流拠点清田のまちづくり」について質問に立ちました。これまで繰り返し議会で取り上げ大事にしてきたテーマのため長くなりますが報告させて頂きます。

清田は市内17箇所ある地域交流拠点のうち「先行的に取り組む拠点」の1つとして位置づけられたものの大きな進展が見られないままでおります。一昨年の議会で、かねてより主張してきた市有施設の集約化と活用について本市の考え方を明確に示して頂くよう主張させて頂きました。

答弁で「区役所に隣接する市民交流広場のさらなる活用に向けて検討する。清田区民センターの建て替えに当たっては、区役所周辺への移転を原則に検討する。」との方針が示されました。

この内容はその後策定の「地域交流拠点清田の拠点機能向上に向けた官民連携によるまちづくりの基本的な考え方(案)」に盛り込んで頂き、市民のご意見を踏まえてその考え方が公表。

そして今年度は初めて予算がつき、清田区役所周辺の機能向上策の検討が開始。アンケートやワークショップ等を通じて区民をはじめまちづくりに携わる方々や地元企業の皆さんの声を広く聴いて頂くことができました。

この日の質問では、ご意見をお聞きしたからには、この声を大切に受け止め、今後の具体的な取り組みへと繋げるための仕組みづくりをすべきと主張させて頂きました。

答弁では「恒常的なにぎわいに向けては、区民のニーズに合致した取り組みが区民の方々が主役となって継続的に行われていくことが重要であると認識している。今年度の結果を踏まえて、実証実験を実施する。行うにあたっては、地域住民や地元企業と意見交換を行いながら、地域の思いが反映された取組となるよう丁寧に進めていきたい。」との新たな取り組みが示されたところです。

清田区は、千歳方面から札幌市に入る南の玄関口でもあります。地域交流拠点清田で実施する実証実験を通じて、地元農家の新鮮野菜やきよたスイーツ等が並ぶ「ミニ道の駅」のような存在としての新たな可能性も考えられます。市民はもちろん近隣市町村や新千歳空港からレンタカーで札幌入りをする観光客など、より多くの方々に立ち寄って頂けるような場へと発展することも期待したいと思います。

最後に、清田区民センターの早期移転について質問させて頂きました。昨年の議会でも指摘しましたが、区民センターが区役所から離れているのは、市内10区の中で清田区のみで、最寄りのバス停からも離れた立地で交通利便性に大きな課題を抱えています。

区民センターの移転を求める多くの声を踏まえ、昨年の議会で早期移転について質問しました。当時のまちづくり政策局長から「清田区民センターは清田区役所周辺に移転することが本来望ましい。まだ使用可能な施設であることを踏まえて、どういった解決策が考えられるのか、関係部局と真摯に検討を進める。」との答弁を頂いておりました。

まだ建て替え時期ではないため、現区民センターの後利用が具体的に定まらないことには早期移転設置は実現しません。少しでも早く実現を求める声に応えたいとの思いから昨年の議会で提案させていただいたのが、全市的課題であり急がれている防災・感染症対策強化のための備蓄品等保管拠点としての活用です。

立地的にも豊平川を挟んだ一方のエリアであり高速インターからも近いという利便性があること、何よりも震災で甚大な被害を受けながら復興へ大きな歩みを進めてきた清田区の使命として、防災・減災・感染症対策関連の拠点として現区民センターをすぐにでも活用頂きたい旨を申し上げ、区民センターの区役所隣接へ早期移転を求めました。

検討するとの答弁から1年、その後の状況を質問いたしました。併せて、移転する際には、現存する清田まちづくりセンターやあしりべつ郷土館などのスペース確保を希望する声もあることを踏まえ、地域住民の声を大切に進めて頂くことも求めました。

この質問には前清田区長でもある小角まちづくり政策局長が答弁に立って下さいました。「地域から、区役所周辺へ早期に移転してほしいという強い希望があるとともに、区役所と区民センターが離れている配置上の課題は認識している。一方で、早期移転する場合においては現区民センター建物の後利用の検討が必要となる。このため、後利用について庁内で議論しているところだが、現時点では、災害時の迅速な供給のため、より分散した配置が望ましい応急救援備蓄物資と、感染症対策として備蓄が必要な個人防護具などの医療資器材の保管場所としての利用が可能性の一つとして考えられる。今後はこれらの備蓄のみならず、今日的な行政課題などを踏まえて、その他の利用可能性についても併せて検討を進めてまいりたい。」と明言して頂きました。

都心のまちづくりが大きく進む一方で、都心から離れた郊外地域のまちづくりも重要課題であるとして、清田のまちづくりを大きく前に進めるためには、今後策定されるまちづくり戦略ビジョンやアクションプランに盛り込んで頂く必要があることを要望しました。

これからも地域の声を大切に、まちづくりに向けて全力を尽くして参ります。