札幌公明

活動報告Assembry report

第一部決算特別委員会、環境局にて二項目質問致しました

第一部決算特別委員会、環境局にて二項目質問致しました

本日、令和3年10月8日、第一部決算特別委員会、環境局にて、「円山動物園における野生動物に関する市民の理解を深める環境教育」についてと、「コロナ後を見据えた円山動物園の取組」についての二項目、質問致しました。

 野生動物の行動変容は、私たち人間の生活環境の変化に深く関わっていることから、あらためて、人と動物との共生を考える上で、動物に関する正しい知識を持つこと、つまり、そのための環境教育も、非常に重要であることを会派でも確認しあいました。

ヒグマに関しましては知識がないままに、今年も道外から来られたかたが犠牲になられています。また、道内でも、今年は被害が相次ぎ、胸が痛みます。

 円山動物園は、ヒグマをはじめとする地元の野生動物を飼育展示する唯一の市有施設であり、野生動物を展示することで市民と野生動物との正しい関わり方なども伝えていかなくてはならない責務があると考えます。

 円山動物園は、全国に先駆けて、動物園の基本理念や責務など、動物園のあるべき姿を示した「動物園条例」の制定を目指していますが野生動物との持続可能な共生に向けた取組はもちろん、広くその取り組みを継続して発信していくことも、ますます重要になってきます。

 札幌市は、比較的、都心から近いところに山や森など緑があふれる北の都市として、日本のみならず、世界からも多く、憧れや魅力を持たれています。この素晴らしい環境を安全に未来へ向けて保持していくためには、そこに在住する人が、そこに共生する野生動物にも、愛着心を根底にした正しい知識を持つことが大事です。

 北欧では、子どもたちが幼稚園の頃から野生動物と森、そして人との関わりを学ぶ機会があり、そこで学んだものを基に野生動物との共生を進めていると聞いています。

 札幌市においても、小さな時から、野生動物に関する正しい知識を学べる機会が必要であり、ヒグマをはじめとする野生動物がいる「本物」を扱う動物園だからこそ、その役割を担えると考えます。

 また、大人に対しても、同様であり、市民に対する環境教育活動をさらに進めて頂くとともに、円山動物園の発信力を生かして、札幌在住以外の道民や、エコツーリズムなどで、国内外から来道する観光客へ向けても野生動物との関わり方について、深く伝えていって頂くことを強く要望しました。