札幌公明

活動報告Assembry report

自宅療養者の医療体制について質問・提言をさせて頂きました

自宅療養者の医療体制について質問・提言をさせて頂きました

先般の新型コロナウイルス感染症対策調査特別委員会においては、自宅療養者の医療体制についても質問・提言をさせて頂きました。新聞報道もされましたが、札幌市から「オンライン診療」の今月開始等が示されました。
医療機関や宿泊療養施設と異なり、自宅療養は医療スタッフによる24時間の観察体制がなく、他県においては自宅療養中の高齢の陽性患者が、容体急変により死亡してしまう最悪のケースが複数、発生しています。当初、無症状・軽症と診断されても、特に高齢の方や基礎疾患のある方については、容体急変の頻度が高く、十分な健康観察体制や容体急変時の医療体制の確保が必要不可欠であります。
また、市民からのご相談を踏まえ、無症状や軽症の自宅療養者への医療の提供について、病状への不安や発熱や咳の悪化等により医療機関への受診希望が強く、他自治体においては自宅療養者に対するオンライン診療体制を確保する等の取組を行っており、札幌市においても、自宅療養されている方々が安心して療養できるよう、十分な医療体制の確保を図ることは極めて重要であり、特にオンライン診療の充実を図っていくべきと求めました。
札幌市からは、次の通りの具体的な対応について示されました。
自宅療養者に対して、健康観察専従の看護師等を配置した健康観察チームを保健所内に設置、電話又はスマホアプリを活用し、療養期間中の健康観察を毎日実施していること。通常は1日1回、発熱や息苦しさ等の健康状態の確認を行っているが、病状が悪化傾向にある方や基礎疾患等リスクのある方については1日2回の健康観察を行い、容体急変の兆候を速やかに察知できるよう努めている。また、容体急変時の医療体制については、健康観察中に異変を察知した看護師あるいは直接患者本人から、日中は保健所の入院調整チーム、夜間帯は救急安心センターさっぽろに電話連絡を行い、受け入れ医療機関に速やかに救急搬送を行える体制を24時間体制で整えている。以上の内容が報告されました。
さらに、自宅療養されている方が病状について医師に相談したい場合や解熱剤等の薬剤の処方を希望される場合、オンライン診療による診療体制の確保は非常に効果的であり、自宅療養者への支援の一環として大変重要な取組みと認識。本年1月から、オンライン診療に対応する市内の15医療機関と連携し、健康観察チーム看護師が医師の診察が必要と判断した場合、オンライン診療対応医療機関での診療に繋ぎ、薬局から必要な薬剤を自宅へ配達する取組みを開始。自宅療養者が療養期間中、より安心した療養生活を送ることができるよう、健康観察や医療体制など支援策の充実に取り組む。以上、今後の方針が示されました。
この度の質疑を通じて、今月から開始の自宅療養者へのオンライン診療について示され、自宅療養者はもとより、PCR検査で結果待ちの自宅待機者にとっても、安心した生活を送ることに繋がるものと思います。最後に、自宅療養の方々は自宅待機で外に出られないため、食料等の支給について必要な方にすみずみまで届くよう要望させて頂きました。
また、本日は、体調の変化に気付かない方でも異変の早期発見に効果的である「パルスオキシメーター」について、宿泊療養所に加え、自宅療養者へ貸与すべきと早期導入を保健所に申し入れさせて頂きました。重要な事柄であるとして、しっかり受け止めて頂きました。
今後も、様々な変化に対応しながら、待ったなしの課題については、速やかな支援を行えるよう、札幌市と連携しながら、感染症対策を力強く進めて参ります。