昨年末に確認された新型コロナウイルスは発生から約1年が経過しようとしておりますが、世界的な感染拡大はいまだ収束の兆しが見えず、わが国も 大都市圏を中心に第3波と言われる感染拡大に見舞われております。
このたびの新型コロナウイルスの感染拡大は、あらためて今日のグローバル社会が抱える課題や、未曽有の危機に対し十分対応できない現行制度の脆弱性を浮き彫りにしました。 なかでもデジタル化の遅れとその影響が現実に起こり、従来からの課題である人口減少や少子高齢化、格差拡大、気候変動に伴う自然災害の激甚化、先行き不透明な国際情勢なども重なり、社会全体にこれまで以上の将来不安が高まっております。
そうしたなか、札幌市は「SDGs未来都市」として、誰ひとり取り残さない、孤立させない、包容力と温かみのある社会を目指すとともに、コロナ禍を契機に感染症や災害はもとより、あらゆるリスクに対して強靭で持続可能な社会の構築を進め、新たな成長と活力を生み出すなかで、生活の質の向上と豊かさを実感できる社会を築いていかなくてはなりません。
以上を踏まえ、札幌市議会公明党議員会は、令和3年度の予算編成にあたり、 新型コロナウイルス感染拡大防止と社会経済活動の両立施策の推進を含めた 6つの柱のもと、以下のとおり重点要望項目及び要望項目を取りまとめました。
秋元市長におかれましては、これらの施策を新年度予算に反映されますよう強く要望いたします。