1.第1期目の上田市政について
上田市長は、4年前の市長選後、初めてのぞんだ議会において、「選挙を通して強く感じたことは、多くの市民の方々が、それまでの市政、すなわち桂市政までのあり方に必ずしも満足せず、市役所の改革に熱い期待を寄せていることだった」と、述べています。同時に、「44年ぶりの民間市長として課せられた責務は、市民の視点、市民の生活感覚をしっかりと持ちながら、伸ばすものは伸ばし、変えるべきものは思い切って変えていくことである」とも表明されました。 |
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板垣市政及び桂市政の評価と上田市政の自己評価について |
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改めて今、「板垣市政と桂市政のあり方」について、どのように評価をしているのか、お伺いいたします。また、この4年間、どのような「市政のあり方」に変えたのか、そして、「上田市政のあり方」は、市民の多くの満足を得ていると自己評価しているのか、それぞれお伺いいたします。 |
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市役所改革の進捗度と職員の士気について |
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市役所をどのように改革したのか、その内容と進捗度はいかがか、さらに、その改革は、本当に職員の支持を得ているのか、職員に萎縮や士気の低下はないのか、それぞれお伺いいたします。 |
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4年間で「伸ばしたもの」「思い切って変えたもの」について |
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併せて、4年間で「伸ばしたもの」「思い切って変えたもの」は、それぞれ何で、現在どのようになったのか、お伺いいたします。 |
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パブリックコメントの費用対効果の検証・効果について |
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「声なき声」の吸い上げ方、市民の総意の把握の仕方について、4年間の市長の実践を踏まえてどのように検証・評価しているのか、お伺いいたします。
パブリックコメントの費用対効果について、どのように検証・評価しているのか、併せてお伺いいたします。 |
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議会対応について |
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市長は4年間、人生で初めて接した議会に対し、どのような思いを抱いているのでしょうか。
去る12月20日、市長選再出馬表明の際、マスコミの方が一般論とし市長は「少数与党対策」について質問したのに対し、市長は、おそらくその1週間前に市民活動促進条例が継続審査になったことを踏まえて答えたと思うのですが、「市民こそがその必要性を本当に感じる状況を作れば、議会も納得する、協力してもらえると確信している。そんな無茶なことを言う議会ではない」と答えておられます。
その市長発言は、「議会は執行機関のチェック機関である」との認識を欠いているように思いますし、「議会は市民から遊離している」と市長は見ているとも受け取れます。真意はどういうことなのか、お伺いいたします。
また、昨年の第3回定例会の決算特別委員会に、市長は、「出席要請がない限り、委員会には出席しない」との自らの考えを貫き、第二部決算特別委員会には、一度も顔を見せませんでした。議員は市民の代表であり、議員との議論の場に出ようとしないのは、「みんなで悩み、話し合い、解決しよう」という市長の日頃の言葉からすると、「言行不一」ではないで
しょうか。
これは、どのような考えに基づくものなのか、そして、来週から始まる予算特別委員会においても同じく踏襲するのか、併せてお伺いいたします。 |
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2.子どもの権利に関する条例について |
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条例の理解・周知の状況と今議会への条例案提出の理由 |
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昨年8月、文教委員会において、本条例に関し参考人の方々から、さまざまなご意見を頂戴いたしました。
あれから約半年が経過しておりますが、参考人から指摘されたそれらの問題点が解消したと考えているのか、お伺いいたします。また、参考人から「さらに議論が必要、条例の導入には時期尚早」との声が複数ありましたが、どのような考えのもとに条例案を今議会に提出されたのか、併せてお伺いいたします。 |
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条例の再構築について |
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今日、いじめや児童虐待など、子どもたちを取り巻く環境は、誠に厳しいものがあり、いかにして子どもを健やかに育成するかが、大きな課題であることは、言うまでもありません。ただ、それは家庭、学校、地域そして大人社会も含めた極めて幅広い視点からの議論が必要でありますし、さらに、札幌市だけの問題として捉えるのではなく、国、地方公共団体、関係機関及び国民各層の密接な連携と広がりの中で、一体となった取組が不可欠であると考えるものであります。
国においては、法整備の議論も行われており、その基本的方向性を踏まえることも必要であります。わが国が「子どもの権利条約」を批准したことをもって、国内法を飛び越し地方自治体が条例を制定するのは、効果や整合性の点から、疑問なしとは言えないのであります。
市長は、「子どもが権利を学ぶことで、自分の行動に責任を持ち、そして、相手の権利を大切にするという社会性のある大人へ成長・発達をしていく」と言われますが、本条例案の全体に流れる「子どもの権利への過大評価」は、市長の思いとは逆に、まさに問題となっている「権利の履き違え」や大人と子どもの対立関係を助長し、ひいては躾や教育に深刻な弊害を及ぼすのではないかという懸念がどうしても払拭されないのであります。
本条例については、今申し上げたことを踏まえ再構築すべきと考えますが、いかがかお伺いいたします。 |
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