平成20年第3回定例議会 代表質問 谷沢俊一議員 (白石区) 9月30日札幌市議会本会議において公明党議員会を代表して谷沢俊一議員(白石区)が代表質問を行いました。公明党が日頃から取り組んでいる、生活者の目線での諸課題や緊急総合対策と定額減税などの景気対策について質問しました。以下、質問とそれに対する答弁の要旨を紹介します。 |
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(1) 国の緊急総合対策と定額減税について 日本経済は今、大変厳しい状況にあり、このほど発表された年間のGDP(国内総生産)予測によると、実質成長率は年間でマイナス2.4%に落ち込んでおります。 物価の上昇傾向が続き、所得が伸びない状況の中で、経済の落ち込みを回復し、生活者の不安を解消するためには、タイムリーな経済政策を打ち出す必要があるとかんがえます。 わが党は、国民生活を守るとともに、消費の下支えと生活防衛の観点から、さらには急激な物価高などで最も打撃を受けている中低所得者向けの時限的な措置として、定額減税の導入等を強く訴えているところです。 ?国の緊急総合対策 市長は今般の国の経済対策について、どのような見解をお持ちなのか伺います。 ?定額減税 市民の生活を守るためにも、今後、定額減税の早期導入に向けて、国に要請すべきと考えますが、いかがか伺います。 (2) 福祉灯油について |
(1) 国の緊急総合対策と定額減税について 最初に、国の緊急総合対策についてでございますが、原油価格をはじめとした諸物価の高騰により、市民の生活や中小企業の経営が大きな打撃を受ける中、緊急、かつ効果的な経済対策の実施は、極めて重要なものと考えております。 今回、雇用や消費生活のみならず、福祉や医療、環境など、幅広い分野にわたる対策がとりまとめられたことは、日本経済や家計が置かれた苦しい状況に対する危機感が現れたものと認識しておりますが、地方の負担を伴う事業については、確実な財源措置を講じていただく必要があるものと考えております。 次に、定額減税についてでございますが、緊急総合対策の中で、「物価高、原油高の経済環境の変化に対応するため、家計への緊急支援として、所得税・個人住民税の特別減税を単年度の措置として、平成20年度内に実施する」こととされておりますが、その減税の規模や実施方式等につきましては、「財源を勘案しつつ、年末の税制抜本改革の議論に併せて引き続き検討する」とされているところであり、その動向を注視する必要があると考えております。 (2) 福祉灯油について |
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本市の平成19年度の予算は、中期財政見通しで155億円の収支不足が見込まれる中で、平成16年度に策定した「財政構造改革プラン」の取組の方向性に沿って、サービス水準の見直しやさらなる内部効率化、資産の有効活用などを行うこととして編成されたものでありました。 では、決算はどうであったのかを、まず歳入面から平成18年度決算との対比で見てみますと、臨時財政対策債などを含めた一般財源総額では、平成18年度決算に比べ4,548億8千万円から4,476億8千万円と72億円の減少、平成19年度の最終予算4,569億9千万円に対しても93億円の減少となったところです。 また、歳出につきましては、同じく平成18年度決算との対比において、人件費が1,120億5千万円から1,129億9千万円となり9億円の増、扶助費は1,657億5千万円から1,716億8千万円となり、およそ59億円の増、公債費については944億4千万円から956億7千万円となりおよそ12億円の増と、それぞれが増加したことにより、歳出に占める義務的経費の割合が、前年度の48.7%から50.1%へと上昇したところです。 今後、現行の行財攻改革プランにより事務の効率化などの歳出見直しを徹底的に行っていくことは当然でありますが、義務的経費の増嵩や、その他の歳出、特に直接的に市民サービスに資する事業などに見直す余地がどれほどあるのか、このようなことを考えたとき、歳出面の対策だけで大きな収支不足を解消できるとは思い難いところであり、この大変な時期を乗り越えるには、歳出の見直しもさることながら、歳入の確保対策にもっと力を入れるべきと考えるところです。 (1)歳入確保という観点での19年度決算の評価について 歳入確保という観点から、市長は19年度の決算をどのように評価しているのか、お伺いいたします。 (2) 新たな歳入確保策について プランでも財産の有効活用という項目が立っていますが、例えば庁舎の未使用時間を一般に貸し出して新たに収入を得るなど、まだまだ工夫の余地があるものと思います。 持続可能な財政運営を考える上で、たいへん重要なポイントである歳入確保策について、どのような考えをお持ちなのか、併せてお伺いいたします。 |
本市の平成19年度の予算は、中期財政見通しで155億円の収支不足が見込まれる中で、平成16年度に策定した「財政構造改革プラン」の取組の方向性に沿って、サービス水準の見直しやさらなる内部効率化、資産の有効活用などを行うこととして編成されたものでありました。 では、決算はどうであったのかを、まず歳入面から平成18年度決算との対比で見てみますと、臨時財政対策債などを含めた一般財源総額では、平成18年度決算に比べ4,548億8千万円から4,476億8千万円と72億円の減少、平成19年度の最終予算4,569億9千万円に対しても93億円の減少となったところです。 また、歳出につきましては、同じく平成18年度決算との対比において、人件費が1,120億5千万円から1,129億9千万円となり9億円の増、扶助費は1,657億5千万円から1,716億8千万円となり、およそ59億円の増、公債費については944億4千万円から956億7千万円となりおよそ12億円の増と、それぞれが増加したことにより、歳出に占める義務的経費の割合が、前年度の48.7%から50.1%へと上昇したところです。 今後、現行の行財攻改革プランにより事務の効率化などの歳出見直しを徹底的に行っていくことは当然でありますが、義務的経費の増嵩や、その他の歳出、特に直接的に市民サービスに資する事業などに見直す余地がどれほどあるのか、このようなことを考えたとき、歳出面の対策だけで大きな収支不足を解消できるとは思い難いところであり、この大変な時期を乗り越えるには、歳出の見直しもさることながら、歳入の確保対策にもっと力を入れるべきと考えるところです。 (1)歳入確保という観点での19年度決算の評価について 歳入決算について申し上げますと、法人市民税の減収などにより、収入額としては厳しい決算となった市税ですが、収入率については前年度を上回ることができました。また、特別会計においても、国民健康保険料の現年度分収納率が5年連続で前年度を上回るなど、収納対策で一定の成果を上げることができたと考えております。 さらに、コールセンターやIT企業の誘致に積極的に取り組むほか、札幌駅前地下歩行空間の整備を進め民間の開発意欲を刺激するなど、税源の涵養にも努めたところです。 (2) 新たな歳入確保策について 新たな歳入確保策でありますが、近年、印刷物などへの広告掲載や、市税に係る差し押さえ物件のオークション、市有地のインターネット公売、あるいは円山動物園におけるアニマルファミリー制度の導入など、新しい取り組みを進めてきたところです。 議員ご指摘のとおり、今後の財政運営にあたっては、歳出の見直しのみならず、歳入の確保も重要な課題でありますので、さらに知恵を絞って取り組んでまいりたいと考えております。 |
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(1)厚生年金会館の入札に向けた財源措置について 入札に向けてどのように財源措置をしていくお考えか伺います。 (2) 落札できなかった場合の対応について 一般競争入札であることから、市が落札できるという保証はありません。まずは落札できるよう、取り組んでいただくことはもちろんのことですが、仮に落札できなかった場合、どのような対応を考えているのか、現時点での考えをお伺いします。 (3) 市民交流複合施設と代替施設の役割分担と連携について 市民交流複合施設は、北1西1街区の市街地再開発事業のなかで、平成27年度の供用開始を目指しているところですが、先ほども申し上げたとおり、市が北海道厚生年金会館を落札できるという保証はないことから、まずは市民交流複合施設の検討を着実に進めていただきたいと要望しておきたいと思います。 さて、その市民交流複合施設についてですが、去る6月30日の財政市民委員会において基本計画素案の説明があり、市の基本的な考え方が示されましたが、その中で、旧市民会館跡地に建設中の「札幌市民ホール」、いわゆる代替施設について、市民交流複合施設の供用開始後も、当分の間、主に「市民の発表の場」として引き続き活用するとの考え方が明らかにされました。 そもそも、この代替施設については、市民の文化芸術活動に空白期間を生じさせないための「つなぎ」として整備を決めたものであり、市民交流複合施設の供用開始後は、取り壊しや民間への貸し出しなどを含む様々な選択肢のなかから、将来の土地利用も踏まえて総合的に検討していくとの説明を受けておりました。 しかし、一部の新聞報道では、「市が取り壊すはずだった代替施設を長期活用するという方針転換をした」とか、「札幌の中心部のホール施設は過剰ではないか」とか、市内の大ホールに関する市の考え方について、分かりやすい説明が不十分だったのではないか、と思わせるような記事も出ており、大多数の市民は、市民交流複合施設の供用開始に伴い、代替施設は取り壊しになると思っていたのではないかと考えるのであります。 私は、市が北海道厚生年金会館を取得したとしても、いずれ老朽化の問題に対応しなければならないことや、旧市民会館が閉館する前の市内大ホールの稼働率がいずれも非常に高かったことなどを踏まえますと、代替施設を継続活用するという考え方は、一定程度理解できるものと考えます。 市民交流複合施設と代替施設は、同じ大通地区に隣接することになりますが、魅力的なまちづくりを進めるためにも、それぞれの役割分担をどのように考え、どのように連携していくつもりなのか、改めて市の考え方を伺います |
(1)厚生年金会館の入札に向けた財源措置について 厚生年金会館の入札に向けた財源措置についてでありますが、一般会計予算への計上は他の入札者に対して入札額の上限が明らかになってしまうことや、取得後は本市のまちづくりを進めていく上での資産として活用が可能なことから、まちづくり推進基金にて取得する予定であります。 そして、仮に本市が落札した場合には、仮契約を締結した上で速やかに財産取得議案を議会に上程し、議会の承認を求める予定であります。 (2) 落札できなかった場合の対応について 落札できなかった場合の対応についてでありますが、売却条件である5年間はホール機能の存続が担保されており、その間は落札者がホールを存続させることとなりますが、一方で、市民交流複合施設の完成までは7年程度が見込まれることから、2,000席を超える大ホールの空白期間が生じる可能性が出て参ります。 従いまして、市が落札できなかった場合には、速やかに落札事業者に対しホール存続期間の延長について交渉を行い、市民交流複合施設完成までの間のホール機能維持について理解を求めていきたいと考えております。 (3) 市民交流複合施設と代替施設の役割分担と連携について 市民交流複合施設につきましては、その基本計画素案において、旧市民会館の担ってきた役割のうち、主に「鑑賞の場」の機能を担い、将来的に厚生年金会館の機能を継承することも念頭に置いて、数多くの演目に対応する十分なスペースを確保した舞台を持つ施設を目指しております。 一方、代替施設につきましては、リース終了後は市に無償譲渡されること、十分な耐震性能を有し、今日的水準でバリアフリーにも対応していることなどから、旧市民会館の担ってきた役割のうち、主に「市民発表の場」として活用することとしたものであります。 なお、市民交流複合施設、代替施設、さらに演劇や伝統芸能を中心として利用されている教育文化会館の3館は、それぞれの特性を生かし、この新しい3館体制のもとで、市民の多様な文化芸術活動の場を提供していきたいと考えているところであります。 |
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(1) 新しい就労支援について 総務省の労働力調査によると、平成19年の完全失業率は、金国が3.9%に対し北海道は5%と、全国最下位で、特に25歳から34歳までの若年者については、7%の高い失業率になっております。 現代はITの急速な発展によって、24時間さまざまなサービスの提供が受けられる高度情報化社会になっています。総務省の調査では、平成19年末のインターネットの利用人口は8,811万人で、普及率は69%に達しています。特に20代、30代の若者は、携帯電話による利用者の増加もあって約95%が利用しており、彼らの主たる情報源は、インターネットによるところが大きいと思われます。 このような状況から、ハローワークに通わなくてもインターネットを活用し、いつでも、どこからでも情報を入手できるような、時代に合った新しい情報提供の仕方を積極的に活用すべきではないでしょうか。 すでに、政令指定都市においても北九州市、福岡市、仙台市などでは、インターネット上で、求人と求職者の情報を提供するシステムを運営しております。 雇用情勢の悪化が懸念される本市において、これらの先進事例を参考に、インターネットを活用した就労支援策に取り組むべきと考えますが、いかがか伺います。 (2) ビジネス支援図書館について 近年、駅前に図書館を設置するケースが増えていますが、札幌市のビジネスの中心地にビジネス支援図書館を設けるプランは、今後のモデルケースとなりうる可能性をもつものと言えます。 |
(1) 新しい就労支援について 新しい就労支援についてでありますが、本市を取り巻く雇用環境が大変厳しい中で、企業や求職者向けに、さまざまな媒体を通じて雇用情報を提供することは大変意義のあることと認識しております。 現在、国のハローワークや専門の民間事業者においても、インターネットを活用した求人求職情報が提供されておりますことから、本市が独自に取り組む必要性やサービス提供のあり方などにつきまして、他都市の事例なども十分調査研究の上、検討してまいりたいと考えております。 (2) ビジネス支援図書館について |
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(1) 公用車への導入方針と導入状況について 札幌市は、「地球温暖化対策」を市政の最重要課題の一つに位置づけ、さまざまな事業を通じて、環境意識の醸成を図ってきたところです。 今年6月に市長は、地球環境の保全をより強力に推進するため、「環境首都・札幌」を宣言し、「さっぽろ地球環境憲章」で将来の目指すべき市民像と都市像を表明しました。 札幌市では、多くの公用車を保有していますが、ハイブリッド自動車や天然ガス自動車など低公害車を率先導入し、市民や事業者に対し先導的役割を果たすことが重要と考えます。 公用車の低公害車導入に向けた方針と現在における導入状況をお聞かせください。 (2) 電気自動車などの次世代型低公害車の普及について 燃料電池自動車や電気自動車など、次世代型の低公害車の開発が進められております。 燃料電池自動車の実用化には、今しばらく時間がかかりそうでありますが、電気自動車においては、実用段階に入り、来年、本格的に販売されると聞いております。 電気自動車は、一般の自動車と比べ価格も高く走行距離などの点で、色々課題もあるようですが、最大のメリットは、何と言っても、二酸化炭素の排出量が非常に少ない点にあります。 また、神奈川県においては、2009年より5年間で、県内で3千台もの電気自動車を導入することを目標として、普及促進を図っていると聞いております。 温暖化防止対策や大気汚染など都市環境の改善として、低公害車の中でも、特に二酸化炭素の排出量が少ない電気自動車の普及に向け、行政自ら導入し、市民や事業者へ普及促進を図る必要があると考えますが、今後の取組について伺います。 |
(1) 公用車への導入方針と導入状況について 札幌市では、地球温暖化防止の取組及び市民への普及促進を図るため、平成10年に低公害車導入指針を制定し、公用車にハイブリッド自動車や天然ガス自動車など、低公害車を率先して導入してきたところであります。 その後、車両の技術開発等に合わせ、順次指針を改定し、導入を拡大してまいりました。 現在の導入状況についてでありますが、車両更新時に順次切換えを行ってきており、平成19年度末で、低公害車へ切り替えることが可能な車両約1,100台のうち、約4割が低公害車となっております。 (2) 電気自動車などの次世代型低公害車の普及について 次世代型低公害車については、現在、さまざまな方式について研究開発の途上にありますが、そのうち電気自動車は実用段階に入りつつあり、車種も拡大していく見通しであります。価格や走行距離のほか、寒冷地対応などの課題もございますが、電気自動車は、二酸化炭素の排出量を大幅に削減できることから、市民への普及促進を図るためにも、今後、公用車への導入に向け、検討してまいりたいと考えております |
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雪対策は、積雪寒冷な北海道の中枢都市である札幌にとって、冬の市民生活や経済活動を守るために欠くことのできない施策であり、札幌市にとって永遠のテーマと言えます。 今後の生活道路の除排雪の検討時には、除雪体制を考慮した検討が必要であることは、言うまでもありません。 折しも今後10年間の雪対策に関する計画を策定中とのことであり、学識経験者や市民の代表などによる議論が進められているとのことでありますが、これらの議論を踏まえ、市民生活に直結する生活道路の除排雪について、市長はどのように認識し今後どう対応されていくお考えなのか伺います。 |
生活道路は、市民生活に密接に関連する道路であり、市全体の道路延長約5,400?のおよそ6割を占めており、その除雪については、昨年度の市政世論調査においても、約7割の市民が充実を望んでいることから、大変重要な施策であると認識しております。 このことから、今後の生活道路の除排雪については、現在、次期基本計画の策定に向けた検討委員会において、限られた予算や除雪体制の確保が難しくなってきている現状などを踏まえ、パートナーシップ排雪などの排雪支援制度のあり方や、民間排雪サービスなどの新たな市民の自助努力との連携など、さまざまな角度から検討が進められているところであります。 これらの議論を踏まえ、今後は、財政面や体制面といった雪対策上の課題に対応していくため、「排雪量の抑制」などのように、できるものから順次取り組み、また、これまで以上に市民・企業・行政の役割を明確にする中で、地域の実情に応じた除排雪を進めながら、将来を見据え、より市民満足度の向上につながる施策の検討を進めてまいりたいと考えております。 |
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(1) 産婦人科救急医療体制について 札幌市における産婦人科救急医療体制のあり方を検討してきた「札幌市産婦人科救急医療対策協議会」では、これまでの協議結果を中間報告として取りまとめ、去る9月24日に上田市長に手交したと聞いております。札幌市は、この中間報告に基づき、10月以降、新たな産婦人科救急医療体制をスタートさせようとしております。 果たして自分の症状に応じた医療機関が見つかり、そこで必要な治療を受けることができるのか、ということが市民にとっての現実的な関心事であります。軽症から重症までの産婦人科の救急患者を受け入れる医療機関が十分確保されること、また、これらの医療機関が患者の様態に合わせた受け入れが可能な体制とすることが、非常に重要であると考えます。 新たな産婦人科救急医療体制では、市民が安心できるような医療機関の受入れ態勢が実現されるのか、伺います。 (2) 妊婦一般健康診査のさらなる拡充について 産婦人科救急医療の現場を混乱させている最大の要因として、かかりつけ医を持たずに出産や異常があった際に救急で病院に運ばれてくる患者の存在があると言われております。こういったいわゆる「飛び込み出産」を防ぐことは、医療現揚の負担軽減となり、また、早期にかかりつけ医を決めて定期的に受診することは、 安全に産み育てるためには欠かせないものであります。 わが党も「まるごと女性サポート・プラン」の中で妊婦健診の完全無料化を主張しており、札幌市においても、女性が安心して子どもを生み育てることのできる環境づくりの一環として、妊婦一般健康診査のさらなる充実が必要であると考えます。 現在5回までとなっている公費負担の妊婦一般健康診査の回数をさらに増やすべきと考えるがいかがか伺います。 (3) 診療ミスの防止対策について |
(1) 産婦人科救急医療体制について 患者の容態に応じて速やかに受け入れる医療体制を整備することは重要な課題であり、それぞれの医療機関が持つ機能や役割を効果的に組み合わせて、総合的な医療体制を確立する必要があります。 10月以降の新たな産婦人科救急医療体制では、まず、高度な治療を行う三次医療機関の連携強化を図り患者の受入れ機能を高めるとともに、情報オペレーターが受入れ可能な医療機関を短時間で選択することにより、重症の患者に対応してまいります。 また、軽症や入院を要する程度の患者については、夜間急病センターに設置する患者相談窓口でいったんの振分けを行い、容態に応じて二次救急医療機関を紹介いたします。 以上のように、患者の症状程度に合わせた医療体制を効果的に組み合わせることにより、市民の皆さんに安心していただけるような産婦人科救急医療体制を構築できるものと考えております。 (2) 妊婦一般健康診査のさらなる拡充について 札幌市では、議員ご指摘のとおり、経済的負担の軽減と定期的に受診しやすい環境づくりを一層進めるため、昨年10月から妊婦一般健康診査の公費負担を1回から5回に拡充いたしました。 また、今年度からは、妊婦の健康状態をより的確に把握するため、検査項目を一部見直したところであります。 札幌市といたしましては、健診の、早期受診とかかりつけ医をもつことの重要性について一層の周知を図るとともに、公費負担のさらなる拡充については、国の動向を踏まえ検討してまいりたいと考えております。 (3) 診療ミスの防止対策について |
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動物園では、平成19年春に動物園の将来の方向性を見定めた「札幌市円山動物園基本構想」を策定し、基本理念として「人と動物と環境の絆をつくる動物園」を掲げ、動物園の役割を「札幌市の環境教育の拠点」、「北海道の生物多様性確保の基地」と定めました。また、この8月には実施計画として、「札幌市円山動物園基本計画」をつくり、着実に歩を進めていこうとしていることは、動物園に関心をもってきた一人としても大変喜ばしく、多くの市民も期待していることと思います。
(1) 生物多様性の確保に関する展開について |
(1) 生物多様性の確保に関する展開について 生物多様性の確保に関する展開についてでありますが、円山動物園ではホッキョクグマやユキヒョウなど世界的にも貴重な動物種の繁殖に取り組み、今までにも大きな実績を残してきたところであります。 このたび策定した基本計画では、この実績の裏づけとなっている円山動物園の高い飼育技術や繁殖技術を生かし、北海道に生息している絶滅危惧種の動物たちの繁殖にもより積極的に取り組み、北海道の生物多様性確保に寄与すべく「北海道野生動物復元プロジェクト」を推進していく所存であります。 生物多様性の確保は、人類にとって極めて重要なことがらであり、種の絶滅の危機や生態系の破壊、外来種等による生態系のかく乱などの問題提起も含めて、動物園が果たすべき役割は大きいと考えております。 (2) 大人も楽しめる動物園という発想での取組について 大人も楽しめる動物園という発想での取組についてでありますが、基本計画では「動物たちに心癒される都会のオアシス」として動物園の新しい側面の構築を目指し、円山という立地条件を生かしつつ、大人も楽しめる動物との感動体験やイベントの開催など、ソフト面の充実を計っていきたいと考えております。 |
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現在、我が国においては、消費者金融の利用者が少なくとも約1,400万人、そのうち多重債務状態に陥っている者は200万人を超えると言われております。 一方、全国信用情報センター連合会の調査によると、今年の3月末時点で3社以上の借入れのある人は全国で約378万人に上っております。本市においては、平成17年度から多重債務相談窓口を設置し、週1回相談を受けておりますが、相談件数は平成17年度が122件、18年度が277件、平成19年度が305件と年々増加しております。 この様に多重債務者が年々増え続ける背景には、リストラなどによる生活のための借金、計画性のないクレジットカードの利用などが考えられますが、こうした多重債務により、自殺、離婚、犯罪などに追い込まれるケースも多いと言われております。 本市においても多重債務問題の窓口設置のみに止まらず、多重債務者をいち早く発見し、その解決に向け、積極的に支援するため、まずは、関係部局でプロジェクトチームを作るなど、その対策強化に取り組むべきと考えますが、いかがか伺います。 |
多重債務の問題については、市民にとって重要かつ深刻な問題であると認識しており、札幌市としては、札幌弁護士会等と連携を図りながら、市民の声を聞く課及び消費者センター消費生活相談室において相談に応じ、解決に向けた助言等を行っているところです。 多重債務者を早期に発見し、生活再建に向けた課題解決のためには、債務状況の把握及び個々の事情に応じた問題解決の方向性の検討、助言等が求められるものであり、全庁的な連携や弁護士会をはじめとする関係機関・団体との緊密な協力体制が必要になると考えております。 札幌市としては、現行の相談窓口において、今後も多重債務者の状況の把握に努めていくとともに、その実情に応じた効果的な支援のあり方等について、庁内部局はもとより、関係機関と検討してまいりたいと考えております。 |
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(1) 金銭教育について 近年は、家庭の中で、パソコンでのネットショッピングや株式売買を行う人も増え、さまざまな取引が手軽にできる時代であります。子どもたちの世界にもカードが普及するなど、金銭をめぐる子どもたちの環境は大きく変化しております。キャッシュレス化が進み、支払いに各種のカードが普及し、買いたいものを簡単に手に入れることができるため、自分の支払能力を超えた買物をしがちになります。 このような時代や環境の変化に対応し、国においては、平成16年(2004年)に消費者基本法を定め、消費者間題を社会的な間題とする位置づけのもと、国や地方自治体、企業がなすべき責任を明確にするとともに消費者を自立した主体ととらえ、自立を支援するための施策を講ずることとしております。 さらに、同法に基づき策定された「消費者基本計画」では、消費者政策の重点として「学校や社会教育施設における消費者教育の推進」を定め、消費者教育の推進体制を強化する必要があるとされております。これらの流れの中で、札幌市においても消費者の権利の尊重と自立を基本理念に据えて、平成19年(2007年)6月に消費生活条例の全部改正が行われております。この条例に基づき、札幌市消費者基本計画が策定され、この中で、消費者教育の充実が重点項目の一つとされております。 金銭に関する学習をより一層充実させるため、教育委員会としてこれまでどのように取り組んできたのか。また、今後、金銭教育をどのように展開しようとされているのか伺います。 (2) 小学校の外国語活動について |
(1) 金銭教育について 教育委員会といたしましては、これまで、教育課程編成の手引などにおいて、お金の計画的な使い方や目的にあった買い方等について、体験的な活動を取り入れた学習展開例を示すなど、学習指導の充実に努めてきたところであります。 現在、学校ではそれに基づき、生活科、社会科、家庭科などの授業や、総合的な学習の時間の中で、弁護士会や消費者センターなどの関係機関と連携しながら、お金の適切な使い方や消費者問題、また、消費者の権利と責任などについて、発達段階に応じた学習を進めております。 今後は、子どもたちに健全な社会生活を営む能力を培うために、専門家や関係機関などとより一層連携を深めながら、具体的な実例をもとにした消費者教育など、金銭に関する学習のさらなる工夫改善に努めてまいりたいと考えております。 (2) 小学校の外国語活動について |