平成16年第1回定例議会 代表質問
質問者 三浦英三(清田区)
3月2日、札幌市議会本会議において、「三位一体改革」の初年度であり、初の本格的予算編成に臨むこととなった上田市長に対して、公明党議員会(11名)を代表して、三浦英三議員が60分間・12項目について質問をしました。
以下、質問項目と主な上田市長の答弁等を紹介します。
[質 問]
1.16年度予算に係る財政問題について。
○中期財政見通しにおける収支不足拡大の要因について
○収支不足への対応について
○3つの市民会議でのプラン策定後の対応について
2.事務事業の見直し及び民間への委託・移譲について。
○事務事業の見直しについて
・ 総点検結果の平成16年度予算への反映状況
・ 総点検結果の公表と幅広い視点からの見直し
・ 総点検結果の検証
○民間への事務事業の委託について
○市営バス事業の民間への移譲について
・ 民間バス会社間の公平性の確保に関する所感
・ 移譲した路線の維持が困難となった場合の対応
3.道州制特区における札幌市の関わりについて。
○道州制についての本市の考え方
○道州制導入による経済活性化・産業振興面での効果
○道州制特区導入による市民生活、市役所機能の係わり
4.敬老優待乗車証(敬老パス)のあり方について。
○比較的所得の低い方々への配慮について
○制度の条例化について
○利用回数の差と今後の制度への反映について
5.地球温暖化防止対策について。
○二酸化炭素削減アクションプログラムの進め方について
○都市排熱有効利用基礎調査について
6.札幌市経済の活性化策について。
○16年度における「北大リサーチ&ビジネスパーク構想」のベンチャー支援等の具体的な事業展開について
○「札幌元気基金ベンチャー支援事業」の趣旨及び具体的な内容と将来的な事業展開について
7.札幌市の雇用対策について。
○雇用対策の取組方針について
○就職支援の事業内容について
○若年者の雇用対策について
8.安全・安心な街づくりについて。
○条例の制定について
○犯罪抑止に関する組織の設置について
○ハード面の街づくりについて
9.連絡所の「まちづくりセンター」改編について。
○まちづくりセンター改編のねらいについて
○まちづくりセンターの職員配置について
10.コミュニティ施設・体育施設の開館時間の延長について。
11.交通系ICカード活用の取組について。
○来年度以降の「スマップカード」の取組について
○「スマップカード」活用の交通系以外の分野での発展性について
12.放置自転車対策について。
[ 上田市長の答弁 ]
市営バス事業の民間への移譲について。
1 民間バス会社間の公平性の確保に関する所感
 「先行して路線移行したバス会社や市民への説明が不足していた。今後のバスネットワークの維持のためには、民間バス事業者との信頼関係を築いていくことが最も重要であり、不公平を招かないよう、努めていく。
2 移譲した路線の維持が困難となった場合の対応
 「事業者との協議会はもとより、学識経験者、市民などからなる検討委員会を早急に発足させ、広く市民に情報提供しながら、事業者間の公平性を欠くことのないよう、対応策を検討していく。」
敬老パスのあり方について。
1 比較的所得の低い方への配慮について
 「敬老パスの交付を希望される方に、どの程度の御負担をいただくかにつきましては、アンケート結果や、これまで寄せられた御意見を踏まえながら、所得の低い方々の負担能力や事業費の将来的な見通し等を含めて、市民の皆さんの御理解が得られるよう検討していく。」
2 制度の条例化について
 「敬老パス制度は、給付事業として規則に基づいて実施してまいりましたが、制度の今後のあり方と合わせて、条例で定めることの必要性についても検討していきたい。」
3 利用回数の差と今後の制度への反映について
 「アンケートにおける利用実態調査から、敬老パスの平均利用回数は、これまで各交通事業者から指摘されていた、協定額との乖離を裏付けるものものとなったほか、利用頻度に大きな差があることもわかった。このことから、利用上限を設けることにより、交通事業者の御協力を得ながら、財政的にも存続可能な制度とする必要があると考えている。」

※三浦議員の「代表質問」に対するマスコミの掲載内容
○ バス民間移行 札幌市の支援は唐突だ!
○ 札幌市 市営バス民間移行後の支援 検討へ第三者機関
○ 敬老パス有料化 市長「所得に配慮」市議会代表質問 条令化も「検討」
○ 敬老パス条例化 「前向きに検討」 札幌市議会で市長
○ 上田市長 「道州制に積極姿勢」規制緩和や経済効果を期待
○ 西区をCO2削減モデルに 福迫助役 市議会代表質問
○ 都心部に支援拠点を ベンチャー企業に情報提供
○ 「公共の場」全域 放置自転車撤去 札幌市が条例改正案